年男と犬レンズ

うちにはフェレット1匹と猫3匹がいるのだけども、本当は犬が1番好き。
ライカユーザーで犬派の人間がアレを所持していないのはもう罪だろう。

ギリシャ神話の方はいったん忘れよう。

と言うわけでもないのだけど、ドイツに旅立たれる際にお願いしていたレンズのオーバーホールが終わったと連絡をもらったので、さっさと仕事を切り上げ代官山へ。

到着早々にモノを出してもらい試写。
Hektor f=2,8cm 1:6,3 Test shot

M Monochromだと思っていた通り暗さも全く気にならない。
Hektor f=2,8cm 1:6,3 Test shot
この感じならM10-Pの高感度実用範囲内でも十分使えそうだ。

よし。
Hektor f=2,8cm 1:6,3イヤッッホォォォオオォオウ!!!

1935年の4月製造でだいたい84年前のレンズ。
うちのばあちゃんのちょい後輩かな?そう考えるとまだまだ現役だな。

84年前の物とは思えないほどピッカピカの胴鏡で、これにありがちなレンズのクモリも全くなし。
Hektor f=2,8cm 1:6,3

復刻版かと思うぐらい。
Hektor f=2,8cm 1:6,3 & M10-P
以前はニッケルが欲しいと思っていたのだけど、幸か不幸かシルバーボディにはクロームの方が似合う。
ブラックボディはどちらも似合うのでシルバーに合うクロームが最適解。

そして特筆すべきはこの薄さ。
Hektor f=2,8cm 1:6,3 & M10-P
ズマロン2,8cmも薄いけれど、輪をかけて薄い。

今日はこのヘクトールとズマロンとで選べる贅沢な状況だったのだけど、20年の開きがあるのに明るさの差は半段で薄さはヘクトールの圧勝。
Hektor f=2,8cm 1:6,3 & M10-P
ここは流石にそう迷わなかったが、「この前ないないって言っていたXenon 5cm f1.5もなぜか今日はあるんですよ」はさすがに頭を抱えた。
今まで見たクセノンの中でもトップクラスの綺麗さで、かつピントもバッチリだった。
50mmは何本も持っているということと、このヘクトールの軽快さ綺麗さが決め手になり辛勝。
危うく重症(両方)になるところだった。

家に帰るとワイフが嬉しそうに「あのな!あのな!戌年の年男が年末に犬のレンズ買うたんやって思いついたから、これTwitterで使ってええで!」と言ってた。
俺は言わないよ。

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