Xenon f:2 F=5cm Black Paint

今日は暗室体験をするつもりで、何かを買う日ではなかったはずだったんだ。

遅刻ギリギリで集合場所に到着。
暗室の前に現像の体験をさせてもらった。

リールに巻く作業は意外に簡単で数回やったらなんとなく大丈夫な雰囲気だったが、一応大事をとって本番はプロにお任せした。

その後暗室作業に合流し、ここでも手取り足取り手順を教えてもらい初のプリント作業。
真っ白な紙にじわ〜っと像が浮かび上がってくるのはなかなか感動的。
初暗室プリント
自分でプリントした写真以外の物はすでに家に飾られているのだけれど、ワイフの写真が99%なので狂気のストーカーみたいな雰囲気が出てきた。

その後代官山のFoto:Mutoriへ移動。
あくまで俺はついていくだけで何かを買おうって気持ちは微塵もなかった。

何の気なしに店内の棚を眺めていると珍しい色形のXenonがチラチラこっちを見ている気がする。
「いやいや、これ絶対高すぎてしょんぼりするやつだ」とか考えていてなかなか価格を聞けずにいた。

同時にWollensak Verostigmat 2inch/f2.0も横目で気にしつつ雑談。

ふっと話が切れたタイミングで価格を聞いた所想像していたよりも10万ぐらい安い!
念のためワイフに確認を取ってから…。
Schneider-Kreuznach Xenon f:2 F=5cm Black Paint!!
イヤッッホォォォオオォオウ!!!
Xenon f:2 F=5cm Schneider-Kreuznach
M(Typ240)につけると今までのどのレンズよりもある意味存在感が強い。
Xenon f:2 F=5cm Schneider-Kreuznach & Leica M(Typ240)
店内で試し撮りをさせてもらった。
Foto:Mutori
これはいい。
フォトヨドバシ的に言うなら佳い。
Foto:Mutori
アウトフォーカスのしゅわ〜っと滲んでいく感じ。
俺が普段撮るような物達に合う気がする。
Foto:Mutori
帰りにいつもの場所でいつものやつも撮ってみた。
このレンズはTyp246に合いそうだな…。
いつもの
よーし、半年ぐらいはレンズ買わないぞ〜。
※半月ぶり5度目

【追記】
シリアルナンバーを確認した所1942年製造の第二次世界大戦中のレンズらしい。
クロームの方は若干情報が確認できたけどどれもシリアルナンバーがこれより新しく、今日入手した182万番代の情報が一切見つからない。

1946年あたりのやつはコーティングありで、これはノンコートってのはなんとなくわかってるのだけれど…。
誰か…助けてクレメンス…。

【2020/07/13 追記】
4年越しの解決編。
Twitterで教えてもらったのだけど、2019年のLeitz Photographica Auctionにsale No.37211で同レンズが出品されていた。
※上記リンク内で「37211」を検索するとそれが出てくる。
ここにも同様の内容(Leitz Photographica Auctionの転載)がされていてこっちの方が見やすい。
“1946年にライツに納入された15本のうちの1本”とあり、上の写真を見てもらうとわかる通りシリアルナンバーは出品されている物に至近で数番若い。
クセノンのブラックペイントは15本しか存在しない相当な激レアさんらしい。
お値段もすごい。

誘惑に負けて手放したりせずにいて本当によかったと思うと同時に気軽に使えなくなってしまう気がしてきた。

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