カメラひとつで旅に出る
ライカ×モノクロ×オールドレンズ。
荷物は最低限で予定も立てずに電車で遠くに行く。
PYの模倣シリーズはもう結構やっているのではないかと思って見返してみたが、まだ今回で2度目だった。
あとはオリジナルの方を読み返していただけ。読んでいるだけで自分のものだと思ってしまうなんてどうかしてる。
すっかり自分のモノにしたと思っていたのだけど、実際はまだただのパクリ序盤でしかなかった。
当面の目標としてはじわじわ続けて回数だけでも本家を超えることとしよう。
前回とは違い、今日は少し遅めに東京発8:17の快速電車に乗って最初の目的地である熱海を目指す。
ただ、熱海に何があるのかは正直よく知らない。
温泉街でいにしえの社員旅行御用達の地とされていたぐらいかな。
今は廃墟のようになっている部分もあるとかネット記事で見た気もする。
俺のひとり旅マイルールとして”事前調査をしない”がある。
とりあえず到着さえできれば後はなんとかなると思っているのと、事前に仕入れてしまった情報に行動を縛られるのがもったいない気がするからだ。
なので今日もいつも通り何も調べていない。
1時間半ほど電車に揺られ10時前には熱海に着いた。
駅前にある足湯を見ると温泉の町に来たって感じがする。
おじさんがひとりで足湯につかってもアレなので、まずは海の方向を目指して歩き出す。
温泉街と言えばの薄皮饅頭。さすがに到着直後に手を出すのは気が引けたので一旦スルー。
商店街を抜け、少し道を外れると昔は活気に溢れていたであろう建物がいい感じの味わいを出していた。申し訳ないけどわくわくする。
そして一等地で抜群の存在感を放つ取り壊されたホテルの残骸的なもの。行ったことはないけど端島の様にも見える。
砂浜まで出て波打ち際で写真を撮りつつ歩く。とてつもなく寒い。
さすがに江ノ島あたりとは違ってサーファー的な人たちは全くいない。と言うか人がいない。最高か。
肉眼だと遠くに良い雰囲気のヤコブの梯子が見えていたのだが、さすがに写真には写らなかった。
海側から街を見るとちらほらと取り壊された雰囲気のある場所が見える。
じわじわ近づいていたのでイケると思ったのだけど、バサッと逃げられてしまった。
部分日食?うん、雨降ってたよ。
そしてお宮の松は完全に忘れていた。
じわりと飽きてきたので行きとは別のルートで熱海駅を目指す。
表通りから1本入るかはいらないかぐらいのところに普通にある。
熱海駅に着くと朝とは比べものにならないぐらいの観光客がいる。
大げさに言うと竹下通りぐらいかな?言い過ぎか。
ちょうどいい感じに小腹も空いてきたので、沼津を目指して電車に乗る。
沼津駅から目的の沼津港までは徒歩30分ぐらい。
さすがに空腹状態で歩くのはちょっとアレなのでバスに乗って沼津港へ。
カウンター席へ通されたのだが、目の前に積み上げられたカサゴのから揚げの圧がすごい。
ビールと丸天丼、マグロの串揚げをいただく。
ごほんは少なめだったものの刺身のボリュームがすごかったのでものすごい満腹。
味は抜群だったので、次回は刺身盛りや天ぷらをゆっくり食べてみたい。
そしておなかがいっぱいになったらいろいろどうでもよくなってきてしまったので沼津駅へ戻ることにした。
歩こうかとも思っていたが、ここはやはりバス。
バスで少し寝てしまったこともあってか、沼津駅に着いたら吸い込まれるように電車に乗ってしまった。
空腹に流し込んだビールと海鮮丼の影響であろう眠気がすごい。
次の目的地が家に設定された音がする。
熱海に到着すると東京に向かう快速電車が発車待ちの状態で止まっていたので、引きずり込まれるように乗車。
再度1時間半ほど電車に揺られ東京へ。
沼津、熱海は静岡とは言え、思っていたよりはかなり近い様な印象を受けた。
散歩にも良さそうだしご飯もおいしかったので、近いうちにワイフと一緒にまた行こうと思う。