悔いが残る

God damn it!!What you’ve fucking done!!!
ってインターナショナルスクールに通っているランニング中の男子児童が言ってた。気持はよく分かる。

俺が新しいレンズを買うたびにベンチマークに使っていたお気に入りの杭が撤去されていたんだ。おそらく彼も同じようなことをしていたのだろう。
The stake is gone
鉄筋みたいなものは残っているのだけど、最高にいい味が出ていたあの木製杭がなくなっている。
涼しい顔して羽を伸ばしている場合じゃないだろう。一番座りの良かったあの杭が抜かれているんだぞ。
隅田川のシンボルと言っても過言ではないあの杭が抜かれてしまったこの川は隅田川でも一級河川でもなくなった。今日からお前はただの異常にデカい用水路だ。
hydrangea
清澄庭園の開園待ちをしようと思っていたのだけど、すっかり意気消沈してしまったので清澄公園をぶらっとして朝の散歩は終了。
本当になんてことをしてくれたんだ。

ここから先は読書感想文っぽいモノ

テレワークにも徐々に慣れてきた7月末。久しぶりの出勤を終えた帰り道に通りかかった本屋に気になるポスターが掲げられていた。
新書の宣伝だろうか。売り文句に【あのシックス・センスを超える大逆転劇】と書かれている。シックス・センスのアレを大逆転劇と表現するのはいささか問題があるようにも思えたが、気に留まってしまったので購入する以外に選択肢はない。
早速電車の中で封を切り読み始める。普段は電子書籍のみなので紙の本の感覚は新鮮だ。

「僕は僕の欲望のために嘘をついた」の書き出しから物語は始まる。
この本のタイトルそしてこの書き出しから想像できるのは、翌年あたりに新進気鋭の若手俳優主演で映画化されるような雰囲気だけで、ポスターの売り文句が無ければ手に取ることは疎か気にかけることもなかっただろう。

主人公のNは派遣社員として働いていたが、ひょんな事から政府公認の地下組織が表の顔として運営している企業に転職することになり、その地下組織の一員として日本全体を動かす大きな事件への関わりを深めていく。

いや、無理だわ。
本を読まずに感想文から架空の本の内容を想起させる様なものを書こうと思ったのだけど、それが出来るなら俺は今頃文豪として着物に指ぬきグローブとマフラーみたいなおじさんになっていて、王様のブランチとかで特集を組まれ、その後は朝の情報番組でコメンテーターとして出演し軽率な発言がSNSで炎上しているはずだ。

そこまでのセンスが無くてよかった。炎上は未然に防がれた。

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