カメラひとつで旅に出る
PYオマージュのアレ。
前回のそれから2年経っていた。久しぶりのソロ遠出だ。
せっかくの4連休なのにオリンピックとコロナの奇跡のコラボレーションのお陰で都内はちょっとってお気持ちだったので、密を避けるならいっそ近くて遠い銚子だろうと早朝から出発。
7時台から経口補酔液を投入して準備万端。
東京から特急で銚子までズドン。車内もガラガラで最高にハイってやつだ!
銚子からは銚子電鉄に乗り換え、昼食はここと決めていた一山いけすを目指す。
ただ、この時点でまだ10時と時間的にはかなり余裕があったので、最寄駅まで行かずに少し手前の本銚子で降車して写真を撮りつつ海沿いをずりっと歩いて昼食に向けたコンディション作りをする。
この辺りが素人とは違う。
食事以外の目的は何ひとつ定まっていないので、とりあえず銚子港を目指してみることにした。
左に行けば海って事だけは分かっていたので地図を見ずにもりもり歩いていたら行き止まり。
2度行き止まりに行き着いて暑さとのコンビネーションで心が折れかかっていたので地図を見て歩くことにした。
土地勘のない場所で勘歩きはダメだね。素人。
やたらとかもめが飛んでいる
と思ったらちょうど水揚げをしていた。
網からザーってやるところを生で見たのは初めて。
ブリっぽい?
すでに暑さがピークを迎えていてアレしつつも、ここからは日陰のない海沿いを歩き、しばらくすると銚子港。
堤防があるせいで「海!」って雰囲気にはならずちょっと残念な感じ。
漁港と言えばねこがわんさかと思っていたのだけど、1匹走り去る姿を見かけただけで他はさっぱり。
たくさんの釣り人を見て羨ましい気持ちになりながらも、先の方に見えるタワーを目指す。
この辺りはコンビニも何もなく、タクシーも通らないので熱中症になったら終わりだな〜と思いつつ持っていた麦茶を飲みながら歩き続ける。暑い。
道なりに行けば着くだろうと思っていたが、念のため地図を確認すると先は行き止まりだった。
危ない、確認しておいてよかった。
タワーに到着。涼しい。
これだけで課金の価値がある。700円と引き換えに人権を得る。
眺めもいい感じだ。念のために持ってきた24mmのレンズが活きる。今日のレンズ選びは正解だった。
欲を言えば交換が面倒くさいのでfpを持ってきていたらベストだった様な気もするが、カメラが2台になると色々ブレるのでどっちが正解だったのかはわからない。
タワーを後にしたあたりで良い感じの時間と腹具合になって来たので、満を持して食事処を目指す。
一山いけす到着。
着いたのがちょうど昼時だったのが災いしたのか、単純に人気店だからなのかめちゃくちゃな混雑ぶり。
岩を見て時間をつぶす。
名前を書いて40分ほど待ってようやく席に通される。
麦スカッシュとまぐろ丼。最高に美味い。最短距離を選択せずに暑い中歩いた甲斐があった。
まぐろ丼を5分ちょいで平らげてしまい、もったいない気持ちになったのでお吸い物をゆっくり啜って体と心を休める。
さて、次は遠くの方に見えている犬吠埼だ。
海沿いの道は歩行者絶対殺すマンの様な道だったので、少し内陸側を歩く。
ツバメがスズメみたいにいる。
虫の羽音が強めに聞こえ、そちらの方向に目をやるとボーナスステージみたいにカブトムシがいる。ノコギリクワガタもいた。
こんな量のカブトムシはペットショップでも見たことがない。
この木全体だとワールドカップ日本戦時の渋谷ぐらいいる。
気を取り直して再び歩き始める。
坂を下ると海みたいな景色が好き。
これは悪くはないのだけど理想の形ではなく、最高のそれにはまだ出会ったことがない。
歩道ワンチャンに賭けて海方向を目指してみると砂浜があった。
その先に歩道があったものの舗装もされていない獣道みたいな道だった。ないよりはマシがしっくりくる感じ。
灯台がしっかりと見えてきた。
海を眺めつつ少し歩くと更に大きな砂浜。江ノ島海岸に比べると無人と言っても差し支えないぐらい空いていた。
あの辺りの砂浜と広さを比べるとだいぶ弱い感じはあるものの、江ノ島ブランドを求めずに浜遊びをしたいだけなのであればこっちの方がいいんじゃないかってぐらい快適そうだった。
禁止だった。
更に近づく灯台。
砂浜を抜けて犬吠埼灯台。めちゃくちゃ混んでいて、コロナ禍もあるせいか入場制限までされていた。
数分待って灯台に登る。景色も風も最高だが、人が多い。頂上(?)を一周するのも気を使うレベル。
密を避けてのつもりだったのだけど、一山いけす同様車で来る勢が大挙して押し寄せていた。
灯台を後にして犬吠駅へ。もうちょっと歩けるかと思っていたが、暑さと時間の兼ね合いで今回はここまで。
電車を待っている間にご当地ビールでわっしょい。
電車40分待ち。今日は待ちが多い。
往路の銚子電鉄は岩下の新生姜とコラボした奇抜なやつで、中も外もアレ。
どこを見ても新生姜で荷物を置く場所もなくなっている。
銚子駅に着くと出発まで30分もあるのにすでに電車が来ていた。
おかわりの別のご当地ビールを飲みつつ出発を待つ。
今日はたっぷり歩いて良い感じに歩いて充実した日だった。
帰ったらワイフと2次会しよう。