わたしは、奈良派
大阪、京都、和歌山には行ったことはあったのだけど、奈良は何故か未踏の地だった。
初奈良。早朝の新幹線に乗り京都からは近鉄特急と乗り継いで来た。
カメラは結局1台に絞れなかったので、Summicron 50mmを付けたM10-PとHektor 2.8cmを付けたM Monochromにした。
結果的にちょうどいい組み合わせだったように思う。
ワイフが事前に作ってくれていた旅のしおりを頼りにまずは猿沢池に映る五重塔を撮りに行く。
水面が少し荒れていて反射の感じは今ひとつ。と言うか手前の木が結構被ってるのだけど、綺麗に映るアングルがあるのかな?
はじめの場所で時間を消費してしまう不安があったので、サクッと諦めて興福寺へ移動。
早速大量の無気力な鹿たちに出迎えられ、奈良公園まで行かなくてもこんなにたくさんいるのかと思わずにっこり。
ちょうどいい位置に鹿がいたので五重塔とのツーショット。
みんな角が切られているのは残念ではあるものの、それでもしっかり絵になる。
興福寺 中金堂。300年ぶりの復興を迎えていたらしい。綺麗。
すでに初めての奈良鹿に意識を持って行かれていたので、わりとすぐに鹿へと戻ってきてしまった。
興福寺を後にしたあたりで強めの雨が降り出した。
予報では奈良到着前から降っているはずだったので、少し遅くなったのはありがたくもあるが、やはり旅行で雨は辛い。
気を取り直して春日大社を目指して歩いていると、こんな看板が。
山中ならまだしも割と都市部的なところでこんな看板を見たのは初めてだ。さすが奈良。
少し先へと歩いているとどこからか法螺貝的な音が聞こえ、辺りにいた鹿たちが一斉に音源に向かって走り出した。
ちょうど鹿寄せなるものが行われていたらしく、ありがたく恩恵にあずかる。
本日最大の鹿密度。
子鹿がとても可愛いい。
雨でびちゃびちゃになってしまっているのが逆にいい。
ひととおり鹿充したあとも、そこら中にいる鹿を随所で堪能しつつ春日大社へ。
春日大社伏鹿手水所。
こんなに凝った手水舎は見た事がないかも知れない。
林檎の庭付近の梅。
意外に雨も悪くないかなと思い始める。
春日大社と言えば灯篭。
とにかくたくさんあった、ありすぎてどう撮ったらかっこいいのかがわからなくなってしまった。
常夜燈。荘厳と言うか幻想的な空間だった。
雨に濡れると手桶も数段かっこよくなる。
ぐるっと回って林檎の庭と大杉。
春日大社では家庭用と仕事用のお守りを授かった。
そして再び鹿ワールドへと戻る。
遂に念願の鹿せんべいを購入し鹿充の頂点へ。
傘をさしながら撮影しつつの鹿せんべい遊びはなかなか難しかったが、写真も思い描いていたようなのが撮れたので満足。
少し鹿に飽きてきたような気もしていたのだが、目の前にバンビ的な子鹿が来るとすぐにカメラを構えてしまう。
東大寺を目指しつつあっちの鹿へふらふらこっちに鹿へふらふら。
手前の鹿と自撮りツーショットをしていたら外国人女性のに笑われたのだけど、最終的に真似されていた。
鉄分が足りていないのか、鎖をひたすら噛み続けている鹿が結構いた。鹿せんべいと草だと食事的にはバランスが悪いのかな。
南大門を通り過ぎるあたりですでに100枚近い鹿写真が生み出されていた。
中門。
大仏殿。
大迫力の大仏様を拝む。
そして小学校で習ったやんごとなき倉庫、正倉院 正倉にも見てきた。
思っていた3倍ぐらいの大きさだった。28mmじゃなかったらフレームに入りきらないぐらいでかい。
空腹に耐えかねて昼食。
この辺で朝から歩き通しなのでゆっくり座りかったのもある。
紀州うめどりの親子丼を注文し一気に飲んだ。染みわたるうまさ。
食後は目の前にある法華堂からスタート。
二月堂。下から見上げてもいいし、上から景色を見てもいい。
上は清水寺の舞台のような雰囲気もある。
再び東大寺 南大門。
鹿せんべい屋台に課金者狙いの鹿が集まっていて、閾値を越えるとおばあさん達がガンガン叩いて追い払っていた。
鹿への課金が止まらない。
アグレッシブな大人の鹿を躱し、子鹿に狙いを定めて重課金。
マジでかわいい。食べ損ねた子鹿がピーピー鳴くのがまたずるい。
最後に東大寺戒壇院 戒壇堂へ。
興福寺の裏あたりまでは大通りでも普通に鹿が歩いていて、奈良のすごさを実感した。
街に鹿がごく自然に溶け込んでいる。
ワイフへのお土産を買いに行き、ホテルへのチェックインを済ませてから少し休んで焼き鳥を食べに外出。
ワイフ謹製の旅のしおりのおかげもあって初奈良をがっつり堪能できた。
明日は京都だ。